日野自動車は8月3日、燃料配管の強度不足を理由にリコールを国土交通省へ届け出ました。対象は中型トラックの「日野レンジャー」のほか、バスの「日野メルファ」「日野セレガ」「日野ブルーリボンハイブリッド」の計1万3471台です。いすゞ自動車も同日、同じ系統の燃料配管について、バス3車種のリコールを届け出ています。
対象車両は令和6年5月から令和7年12月に製作された車両です。原因はサプライポンプの燃料配管で、設計の検討が不十分だったため振動に対する強度が不足していることにあります。低温時に状態が変化した燃料成分が燃料フィルタに詰まると、サプライポンプの吸入負圧が増大して燃料圧力の変動が大きくなり、配管が想定を上回る共振を起こして亀裂が生じ、燃料漏れに至るおそれがあります。改善策は全車両の燃料配管を対策品に交換することで、費用はかかりません。
燃料漏れは火災につながる可能性のある重大な安全事項です。対象は令和6年5月以降に製作された比較的新しい車両で、中古市場に流通している個体も含まれます。日野からは対象車両の車主に販売会社を通じて連絡があります。日野レンジャーなどを保有する事業者は、車台番号で対象かどうかを確認し、案内があれば早めに入庫して無料の交換修理を受けることをおすすめします。中古車の購入を検討する際も、リコールが未実施のままの個体でないかを確認しておくと安心です。燃料設備の不具合は放置せず、早めの対応が重要です。